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カセットテープが静かなブーム!?昭和世代よりも若者に支持され始めているのは嘘か真か?

娯楽・レジャー
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カセットテープが静かなブーム!?昭和世代よりも若者に支持され始めているのは嘘か真か?

少し前からカセットテープが復活しているという話題を見聞きするようになりました。昭和40年代生まれの私としてはなぜ?と正直半信半疑でしたよ…。

 

でも、最近家電量販店に行った時、ラジカセが店頭に並んでいるのを目にしました。本当にカセットテープにハマる若者が増えているのかも?と思ったので記事にしてみました。

 

(単に今まで見過ごしていただけかもしれないけど)

 

カセットテープブーム再来と言われる理由

 

カセットテープが復活しているという話題が注目された根拠として、ミュージックテープが有力です。

 

有名アーティストが次々とリリース

 

レディー・ガガやアリアナ・グランデ、ビリー・アイリッシュといった有名アーティストがカセットで新作を発表しました。

 

海外では配信やCDと同様にカセットでも新作を発売するアーティストが増えているようです。

 

イギリスでは2020年のカセットテープの売上が15万6542本とか!これは2019年から94.7%増という数字です。

 

日本のメジャーなアーティストではこうした傾向はいまのところ見られません。演歌歌手の全曲集とかはありますが。

 

最新ニュースとしては山下達郎さんが11年ぶりのアルバム『SOFTLY』でCD、レコードと同時にカセットもリリースされます。

(カセットテープは完全生産限定)

 

カセットテープ専門店「waltz(ワルツ)」

 

また、中目黒のカセットテープ専門店「waltz(ワルツ)」の影響もあるのではと思っています。

 

店主の角田太郎さんは、元アマゾンジャパンの社員。その前はCDショップを運営するWAVEでバイヤーを任されていた経験の持ち主です。

 

そんな経歴を持つ角田氏が2015年にオープンさせたのが「waltz(ワルツ)」。近年のカセットテープブームで角田氏のインタビュー記事が目に留まることが増えました。

 

角田氏だけでなく、ブーム再来と言われる前からカセットテープを取り扱っていたレコード店などのインタビュー記事もネットで探すことができます。

 

なぜアーティストがカセットテープでリリースするのか


あえて昔と言ってしまいますが、アーティストがレコード会社に自分たちを売り込むときに持参するデモテープはカセットテープでした。

 

先日ゆずのデビュー25周年記念ドラマが『Premium Music 2022』で放送されましたが、その中でもカセットテープに録音したデモテープが登場しましたね。

 

その後CD-Rに焼く方向へシフトしていきますが、現在のカセットテープブームのきっかけとなったのが、2010年代前半アメリカ西海岸でのムーブメントです。

 

インディーズアーティストがカセットテープで作品を発表するようになりました。なるほど、と思った点は2つ!

 

ライブツアーで販売をするときに持ち運びしやすい

 

カセットテープってポケットにおさまります。だから購入する側としてもかさばらないからノリノリでライブに熱中できますしね。

 

 

録音が簡単でレコードより低コストで制作できることも大きなメリットといえます。

 

さてここで、CDの方が簡単じゃん?って思うかもしれませんが、有名アーティストがレコードやカセットといったアナログにこだわる理由を知ると納得するでしょう。

 

アーティストたちは、デジタル音源が普及してから『アルバムを曲順通りに聴いてもらえなくなった』と嘆いているというのです。

 

確かに、レコードやカセットは曲をスキップすることはできません。早送り・巻き戻しはできるけど。

 

昭和世代ふつうのオバちゃんの本音

 

私の10代には欠かすことのできなかったカセットテープですが、ブーム再来で使い始めるかといわれるとちょっとね…。

 

と最初は思ったんですがっ!冒頭でも書いたように店頭でラジカセを見て、懐かしさを感じてしまいました。

 

改めて考えると、カセットテープって可愛い…なんて思っちゃったし。ラジカセにカチャッとテープをセットして、ポチッと再生ボタンを押す感覚まで蘇りました。

 

 

一部で言われているみたいですが、カセットテープは高音質かというと首をかしげます。

 

ひとこと付け加えれば、適正な録音設備で制作されたミュージックテープを、適正なデッキで聴くことができればデジタルに負けないほどの音質で聴くことは可能だそうです。

 

ただ、そこまでできる人は限られていますよね。手軽に音楽を楽しみたいと思っている私のような普通のオバちゃんにはハードルが高すぎます。

 

手軽にラジカセで聴くことを前提にしたら、音質はCDに軍配があがります。ただ、良い音質が耳障りがいいかというと別のはなし。

 

昔、カセットテープからCDに変わった時は音がクリアでキレイだなと感じました。澄んだ音という感じかな。

 

対して、ラジカセでミュージックテープを聴いた時の音は『ざらついた音』『温かみのある音』って表現することが多いです。

 

それがアナログの醍醐味かもしれないし、もしかしたらデジタル社会に疲れている現代人は本能的に求めているのかも。人間ってアナログですからね。

 

まとめ

 

カセットテープがブームになっているという実感はいまのところないです。少なくとも、私のまわりでは聞きません。

 

ちなみに我が娘(高校生)にカセットテープのことを説明して聴いてみたい?と訊ねたら興味ないと一蹴されました…。

 

ただ、音楽を聴くという行為はあくまで趣味であり主観的なものです。(もちろん、プロの方は例外ですが)

 

そこにはシンプルで簡素化するのが良いというデジタル社会の尺度は通用しません。カセットテープが可愛いと感じて若い女の子の間で流行ることも十分あり得るのです。

 

残念なことに、昔は山ほど持っていたミュージックテープは一つも残っていません。でも、機会があればもう一度聴いてみたいと思います。

 

 

 

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